必ず身に付けたい力~取捨選択~

上達の心得

選手及び指導者に必ず持っていてほしい力。取捨選択の力。「何が良くて何が悪いか」を分かっていなければ上達することはありませんし、上達させてあげることもできません。

情報社会である昨今は携帯電話さえ持っていれば様々な技術を「見る」ことができます。しかしながら「見る」だけで終わってしまう人がたくさんいます。「見る」ではなく「知る」という意識を持つことが大切です。

技術を知る、感覚を知る、その上で自分に合っているかどうか?指導する選手に合っているかどうか?を見極めなければなりません。「何を取り入れ何を捨てるか」の判断は必ず持っておくべき力です。

迷いの根源

自分の実体験から説明させてもらいます。読者の方にも当てはまる部分があると思います。

①私の学生時代はチームの監督、コーチからの指導が全てでした。というのも、自分には知識がなく指導していただいたことは「全て正しい」という認識でした。

②しかしチームの指導者は一人ではありません。片方から言われたことと違う内容の指導をもう片方の指導者から言われた時にどちらが正しいのか分からなくなりました。

③分からない状態で身に付くこともなく、どちらとも中途半端になってしまい結果が出ませんでした。

ただ指導を受けるだけで理屈、理論を理解していなければ私のようになってしまいます。

大人の言う事が「全て正しい」とは限りません。とは言うものの自分より野球に長く携わっている人の知識は利用するべきです。「利用」と言えば聞こえは悪いですが、そもそも指導者の存在意義は選手に利用してもらうことです。「何故そうした方がいいのか」「それをすることでどうなるのか」を尋ねることが大切です。理由が分かれば理解となります。理解が知識となります。あとは自分に合うかどうかです。

逆に質問に答えられない「とにかく言われた通りにしろ」「俺の言う事が聞けないのか」と言う指導者に従うことはありません。従ってはいけません。言う事聞かなければ試合に出してもらえない。等の葛藤があると思います。しかし言う事を聞いて試合に出してもらっても実力は上がるどころかどんどん下手になっていきます。

たまたまその指導が自分に噛み合うこともあると思いますが、タイトルにもしている「取捨選択」の力は身に付きません。指導していただいたことを全て受け入れていれば、いつか自分に合った形というものを見失ってしまう可能性が高くなります。

先述の通り指導内容を理解していなければ複数の指導者から異なる指導を受けた時に「何が正しいか」が分かりません。もしかすると片方の指導で自分に合った形をモノにしているかもしれません。ですが、その形が正しいということに気付いていなければ、すぐに崩れてしまいます。頭が混乱し誰の言う事を聞けばいいのか分からなくなってしまいます。

中途半端で良い結果が出るわけがありません。しかし良い指導を受けたとしても良い結果がすぐに出ることもなかなかありません。

だからと言ってすぐにやめてしまっては結局中途半端です。指導内容を理解した上で自分に必要なことだと思えばとことん突き詰めましょう。

反対に自分に不必要なことであればキッパリ切り捨てる。しつこいようですが、この判断が取捨選択であり、取捨選択ができるようにするには理解が必要です。

まとめ

指導者は指導したからには理由を説明できなければいけません。誰しも知識の範囲内でしか指導はできませんが、だからこそマルチに対応できるようアップデートを欠かしてはいけません。

選手はとにかく指導内容を理解するように努めましょう。あれこれ言われて頭がこんがらがる気持ちはよく分かりますが、それを言い訳にしていても自分が上達できないだけであり、誰かが困ることではありません。

冷たい言い方かもしれませんが自分が理解しようとしない限りは上達できなくても仕方がありません。「良い指導者に巡り合えなかった」で済ませてはいけません。

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