投手の課題!初球の入り方はどうすればいいの?

ピッチング

初球の入り方に悩んでいるバッテリーは少なくないと思います。

「初球は何を選択すればよいのだろう?」

こういった疑問に対してお話ししたいと思います。

私がピッチャー、キャッチャー、バッターを経験し学んできたことを書いていきたいと思います。

この記事では、配球の考え方と心理について書いていきます。

前回の記事にボールカウントから見た配球についてお話ししました。その中で初球の重要性についてもお話ししていますので、先にこちらの記事を読んでいただくと幸いです。

初球のストライクには3パターンある

今回は投手の能力、場面、状況、相手個人の力量を無視し、基本的なパターンや考え方でお話しします。

初球の結果は3パターン。

・ストライク

・ボール

・打つ

この3つのどれを選択するかです。カウントの作り方について着目するので「打つ」に関しては今回省きます。

前回の記事でもお話しましたが、初球の結果次第で「投手有利カウント」になるのか「バッティングカウント」になるかが決まる重要なカウントになります。

基本的には投手有利カウントを作っていきたいので、ストライクを狙いに行きます。

初球のストライクには3パターンあります。

・見逃し

・空振り

・ファール

それぞれ解説していきます。

✔見逃しについて

見逃しでストライクカウントを作る場合、1つ目は「狙っていったが、手が出ないあるいは手を出さなかったか」→この場合、厳しいコースに投げる必要があります。審判の判断もあるのでボール判定になる可能性もあります。

2つ目は「打者が狙っていたコースや球種ではない球を投げた時」です。→打者の苦手なコース、球種あるいは読みが外れた時です。この場合は、打者の構えや事前のデータ、2打席目3打席目だとそれまでの情報を見て判断することができます。

3つ目は「初球は振らない打者」です。→データがある場合に判断できるので思い切ってストライクゾーンを狙っていくことができます。それ以外に打者の雰囲気で察知することもできますが、絶対にこれという答えはなく、経験で養っていきましょう。

見逃すパターン、タイプとして、

●山を張って違う球が来た時見逃します。。打ちに来る打者→クリーンナップや強打者に多い。

●見ていくタイプの打者=球数を投げさせたい、バッティングカウントを作っていきたいタイプの打者。1・2番や下位打線に多い。→ストライクゾーンに強い球を投げていくことが大事です。厳しいコースを狙う必要はありません。ボールになりカウントを悪くすることが危険です。

見逃しに関しては特に見ていくタイプの打者が多く、コントロールはさほど意識せず、強い球をストライクゾーンに投げる意識を持ちましょう。ストライクを稼ぐことが大切になります。

✔空振りについて

空振りでストライクカウントを作る場合、1つ目は「ストライクゾーンでの空振り」、2つ目は「ボール球を空振り」に分けられます。

2つとも共通することは基本的に打者は初球から打ちにきているということです。

打ち気になっている打者(積極性がある打者)はボール球を振る確率も高くなります。

打者も空振りを恐れることがないカウントなのでフルスイングしてきます。

こういうタイプの打者に安易に力のない球でストライクを取りに行くことは非常に危険です。

強打者やクリーンナップに多いタイプの打者となります。

データや打者のフォームを分析し苦手なコースに投げていくことが大事です。

また、決め球と同じボールあるいはそれに近いボールを初球から投げていくことが必要になります。

✔ファールに関して

ファールでカウントを稼いでいくことも大切です。

基本的には全打者に対して狙っていくことができます。(絶対に振らないと決めている打者以外)

強打者、クリーンナップ相手になると空振りと同様の意識で行ってください。

それ以外の打者には基本的には厳しい所ではなく、コースギリギリよりも少し内側のストライクゾーンにキレのある球や強い球を投げていきましょう。

基本的に良い打者でも抑えられる確率が高いので、ヒットを打てません。打ちに行っても空振りか、ファール、凡打の可能性が高くなります。

打者心理になるとストライクゾーン少し甘めは手を出したくなるので、ファールや打ち損じを狙うことができます。

この場合、後の配球が非常にしやすくなります。その理由は事項に書いています。

カウント作りに対する基本的な考え方

実際試合で配球を活用していくと、頭ばかり先行して肝心の投球の質が落ちてしまいます。

配球は奥深く複雑な組み合わせがありますが、どのバッテリーもシンプルにカウントを作る基本的な方法があります。

絶対にストライクが欲しい初球、しっかり狙ったところに投球ができた時には確実に打ち取りたい決め球。これをバッテリーは理想とし、計算していきます。

組み立ての基本としては「内から外」です。

1球目より2球目を厳しく、2球目より3球目を厳しい所に投げていくことです。

これは打者の見極めの判断を鈍らせるためです。→目の錯覚、感覚の錯覚を引き起こすためです。

どういうことかというと、初球にコース、高低共にベストボールを投げたとします。この時、打者は見極めの判断、つまりボールとの距離を測ります。この球を基準に次以降のボールを判断していくことになります。精密機械と言われるくらいの投手でも毎球狙ったところ、コースギリギリに投げることは不可能です。

その打者に対して仮に全てぎりぎりのコースに投げたとしても目が慣れてしまいます。更に次以降の打席にも影響してきます。

「内から外」の配球を基本とすると、決め球にベストボールを投げた時、打者はアウトコースならかなり遠く見え、インコースならより近くに見え、見逃しなど打たれる確率が少なくなります。

決してど真ん中あるいは甘い球を投げていいわけではありません。

ポイントはギリギリに投げるのではないが、コース、高低はしっかりとコントロールすること。

打者からすると、初球凡退はもったいないという心理が働きます。1球でアウトひとつ相手に献上することは守備からするとすごく楽になります。

打者は甘い球あるいは狙っている球しか振ってこない傾向にあります。ある程度コントロールしておけば見逃してくれます。また、初球からアジャストしヒットにできる確率も低く、ファールになるケースが多くなります。

危険なのが真ん中付近の甘い球を投げることです。初球から狙ってくる打者は真ん中付近を狙っている可能性が高く、フルスイングしてきます。当然甘い球なのでヒットの確率が上がります。

いろいろなデータを見ても初球の打率は悪くありません。

決して安易にストライクを取りに行くのはやめましょう!

最悪のパターン。決め球が甘く入ることです。1球目2球目シナリオ通りに行き、決め球が甘く入ると打者はさらに絶好球に見える(錯覚する)ため、打たれる確率が上がります

またその場合、良かったのに詰めが甘くなったという結果から、自分自身、周りの野手に精神的にもマイナスを引き起こしてしまいます。

良い球を投げるのによく打たれる投手はこのウイニングショットが甘くなるパターンが多いです。

「内から外」を意識すると気持ち的にも楽になり、投手有利の組み立てがしやすくなりますので、覚えておきましょう。

※打者、状況によりすべてが「内から外」の配球で良いというわけではありません。

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