野球上達スピードを上げるためには「感覚」をしっかりと捉え理解すること。

タマペディア

指導者が教えることができないことがあります。それは「感覚」です。

例えばピッチャーなら指先の感覚でであったり、バランス感覚、投球フォームの感覚であったり、バッターならインパクトの感覚(感触)やスイングの軌道、体の使い方などその他にもたくさんあります。

感覚は自分自身にしかわからないものです。

しかし、野球において感覚はとても大事になってきます。

なぜ大事かというと、ヒットやホームランを打つこと、球速アップ、キレやコントロール、打球判断や走塁技術などあらゆる面で感覚がその人の持っているスキルになるからです。

先ほど感覚は自分自身にしかわからないものと言いました。周りから見て良いバッティングフォームやピッチングフォームで投げていても良い結果が生まれるとは限りません。

その人個人に合うものがあります。

感覚をしっかりと捉え感じることで自分のスキルが把握できます。つまり感覚を伸ばしていくことがスキルアップへと繋がります。

感覚を磨くためには

感覚を磨くためにはまず、”感覚をつかむ”ことが大切です。

初歩的なことでいえば、ボールを握った感覚やバットを握った感覚などです。

ほとんどの野球少年はこの時ただ握っているだけになっています。その時にどういった感覚なのかを知ることが大切です。それは自分自身しかわかりません。

なので意識することが大切です。

一回一回どういう感覚だったのかを言葉や文字にすることで脳と体が認識することができます。

特に自分にしっくりいったときや想像以上の打球や投球などの結果が出た時の感覚を覚えましょう。

良い悪いの感覚の差がわかれば次の段階です。

良い時の感覚を知っていれば、なぜ良かったのかを突き止めましょう。

何が感覚なのかわからない人へ

少年野球の子供はそもそもどれが良い感覚で悪い感覚なのかわからないと思います。

判断するためには2つの見方があります。

1.周りに信頼できる指導者やパートナーがいる場合

先ほども言いましたが、感覚はその人しか感じれない部分です。しかし、良い指導者はスイングやフォーム、投げたボールの質を見ておおよそ判断できることができます。そのような人が周りにいる場合は積極的に聞きましょう。

2.1以外の場合

少年野球、中学野球の場合は必ずしも周りに信頼できる指導者がいるとは限りません。野球には試合、練習含め必ず結果がついてきます。ピッチャーなら、三振を取った時や狙ったところに投げれた時など、バッターなら良い当たりを打った時などです。

その結果で判断することができます。(必ずしも結果が全てではありませんが、初めはそれで良しです。)

その結果一つ一つをしっかりと覚えておくことが大切です。

「意識」することが感覚を磨くことに大事なことです。

さらに磨くためには

反復練習をすることです。

というか反復練習しかありません。

頭だけで理解しても身につきません。体に染み込ませることです。

根性論で古い考えかもしれませんが、覚えるまで練習し続けるしかありません。

私の経験談ですが、すぐに身につく感覚もあれば、やり続けてもなかなか身に付けることができないものもあります。しかし、それが必要であれば反復練習しかありません。

他にも、勉強し続けることも大事です。学んでそこから試行錯誤し、自分にとって良いのか悪いのかを判断できるようになることです。

重要!!

野球は正解のないスポーツです。皆さんの最終目的は、勝つこと、打つこと、抑えることなど結果を出すことだと思います。

今回は「感覚」について触れました。大雑把な物言いに聞こえるかもしれませんが、結果を出すためには必要な要素です。

そして気を付けないといけないことは「感覚は生き物」だということです。ずっと身についていることはありません。日によって違ってくるということです。なぜかというと人は毎日同じコンディションではないからです。

なので毎日新しい感覚を掴んでいくことになります。良い感覚を身に付け続けるために反復練習が必要不可欠になります。

それともう一つ大事なのは、修正能力です。(少し話がそれてしまいますので別記事で書きたいと思います。)

修正能力があれば結果を出し続けることにつながります。

指導者に求められること

何度も言いますが、感覚は自分自身にしかわかりません。

上のレベルに行くと指導者と選手が合う合わないが出てきます。

しかし今回は小・中学生の指導者向けにお話しします。

感覚の難しいところは「形として表すことができない」部分、頭と体感するところにあります。

そこで指導者に求められることは「コミュニケーション能力=表現力」になります。

感覚は今まで自分自身が経験してきたことを中心に伝えます。なので数多くの経験をしていると有効的に表現できます。

そして選手をよく観察し、その選手に合った会話と表現をすることが大切です。

例えばピッチャーの場合

指先の感覚を伝える時

「キャッチャーのさらに後ろに投げるイメージ」

「ボールを地面に叩きつけるイメージ」

「ボールを押し込むように投げる」

「ボールを切るように投げる」

など、たくさんの表現方法があります。

つまり、感覚を伝える時はイメージを言葉で表現する。

選手とたくさんコミュニケーションを取り、選手の持っているイメージを聞き出し、どう伝えたらわかりやすいのかを考えることが大切です。

指導者は全員に同じことが通じる普遍的なことと、その選手に合った表現を使い分けれるようにすると、選手の育成がスムーズになると思います。

番外編:もし感覚を失い取り戻せなかったら

ここからは私の経験談でお話しします。

私が大学の時、全国大会で無理をし、肘を故障しました。そこから復帰できたのが約10か月後です。その間投球はもちろんできませんでした。様々なトレーニングや勉強を今まで以上に行い、いざキャッチボールを始めると全く指にかかる感覚がありませんでした。もちろん長期にわたり投げていなかったので当然と言えば当然です。この時は”投げていれば戻る”と思っていました。

故障中もなかなか肘が良くならず苦しみましたが、復帰後、ここからがさらに苦しむことになりました。

故障期間のトレーニングにより、前より体も鍛え、フォームの研究もしてきたのに何で思い通りに投げられないのかわかりませんでした。

一ヶ月、二か月と投げ続けましたが、前のようにいきませんでした。

ここで私は考え方を変えました。「新しく生まれ変わろう」と決断しました

そこから徐々に良くなり、最後まで野球を続けることができました。

何がダメだったのか?

私は復帰後、以前のように戻りたいと思っていました。ここが落とし穴でした。

感覚は形のないもの。頭と体感によるものです。長期で投げていなかったので肉体的には失っていることは理解していました。しかし、頭(脳)は以前の感覚を記憶しているのです。ここが怖い所です。

しかしこの頭での記憶は記憶にすぎないということです。実際は以前の記憶は忘れている、もしくは誤差が生じています。つまり曖昧な記憶になります。

この記憶を追い求め続けたことが失敗でした。

先ほども話しましたが、「感覚は生き物」です。日々違うのです。それを長期投げていなければ全くなくなるということです。

なのでそれを追い求めると、どんどん自分が目指しているところから離れていき、悪い方向に向かっていきます。

なぜ良くなったのか?

「以前のように戻る」は前と一緒ということを求めることになります。

「新しく生まれ変わる」は前進、成長の為に努力するという考えになります。

つまり、野球の取り組みに対する考え方が全く違うということです。

野球上達の上でとても大事なのが、今よりも上手くなるための方法を考え、チャレンジしていくことです。

現状維持の為の方法という考えでは上手くなりません。むしろ現状維持どころか悪くなる一方です。なぜかというと、年齢は上がっていくが自分は以前と一緒で周りの選手たちは上達していくからです。

この考え方の変化で日々の取り組む内容が変わり、成長することができました。

感覚を全く失う要因はたくさんあると思いますが、今回は故障から復帰後に気を付けるべきことをお話ししました。

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