ランナーコーチ~チームを助ける仕事~

タマペディア

ランナーコーチ その名の通りランナーのサポートとして攻撃時に一塁側、三塁側ファールゾーンに立ち、ランナーに対して指示を出す人のことです。

なんとなく脇役のような認識を持っている方もいると思いますが、実際には試合結果を左右することがあるポジションなので重要な役割を担っています。

しかし、ランナーコーチの仕事を全うできていないことが度々見受けられますので今回はそういった部分を踏まえながら説明していこうと思います。

情報収集と情報伝達(必須5項目)

ランナーコーチの主な仕事は情報収集と伝達です。

投球モーションの癖(体の動かし方、セットポジションの停止時間、牽制のタイミング)

キャッチャーの癖(構え方、配球、サインの出し方、捕球姿勢、視線)

守備力と守備隊形の把握

アウトカウントの確認

ボールの位置確認

これらを常に観察しプレーヤーに伝達、共有、確認をしなければなりません。

一塁コーチャーの仕事

●ランナーが一塁の場合

上記5項目は大前提とし、ランナーへの指示に関してはアウトカウントの確認と牽制時のバック、その後のボールの位置を伝えることだけです。

よく「リーリーリー、、、」と言っている選手がいますが、この掛け声に意味はありません。

言われずともランナーはリードします。バッテリーになんらかの癖がありリードを大きく取れる場合はランナーに伝達し大きく取らせましょう。

「ゴー」の掛け声も状況を鑑みて出しましょう。リリースで低め(ショートバウンド)と分かった時や、判断が遅いランナーの場合に「ゴー」と言ってあげましょう。

●ランナーが二塁の場合

ランナーへの指示は、ショートとセカンドの位置情報のみです。「ゴー」「バック」はランナーへ委ねます。

●ランナーが一、二塁の場合

ファーストは一塁から離れていますので、主に二塁ランナーに上記の位置情報を伝達しましょう。

二塁ランナーへの指示をしながら、ファーストのピックオフプレイに注意しましょう。

●ランナーが一、三塁の場合

主にランナーが一塁の場合と同じですが、タッチアップがある場合の正確な状況判断は必要です。「時間と距離の計算」をしましょう。外野手が一人でバックホームする状況なのか、中継で切り替えの有無、切り替えられても進塁さすべきかどうかを判断しましょう

●ランナーが満塁の場合

ピックオフプレイに細心の注意を払いましょう。

三塁コーチャーの仕事

一塁コーチャーと同様に上記5項目は大前提。大きな違いは得点に繋がる仕事ということです。

まず確認しなければならないのが、ランナーの足の速さ、イニング、点差、次打者です。展開によってリスクを背負ってでも回さないといけない場面もあれば、無理せずストップさせるべき場面もあります。基本的には確認事項を踏まえた自己判断ですが、分からない場合は事前にベンチに指示を仰ぎましょう。

●ランナーが一塁の場合

センターから右の打球はランナーは確認できません。二塁を回る前に必ず大きなジェスチャーと声で指示をしましょう。スライディングの場合は「スライ!」。ベースで止まる場合は「ベースイン」。回り込む場合は「ここまで来い!」と指示し、すぐにボールの位置を伝えましょう。

●ランナーが二塁の場合

ピックオフプレイを念頭に置きながら、一塁コーチャーと同様に二遊間の動きを伝えましょう。

外野に打球が飛んだ場合は、ランナーが一塁にいる時と同じ仕事です。

●ランナーが一、二塁の場合

ランナーが二塁にいる場合とほぼ同じです。長打の場合は二塁ランナーが確実に生還できるので一塁ランナーへの指示をしましょう。これは満塁時も同じです。

●ランナーが三塁の場合

基本的にはランナーの打球判断ですが、展開によってはベンチから指示があるかもしれません。ゴロゴーもしくは無理をさせないか確認しランナーに伝えましょう。

ホームコーチャーの仕事

ホームコーチャーはネクストバッターが行います。送球方向を確認しランナーにスライディング方向をしっかり伝えましょう。余裕があれば駆け抜けるよう指示しましょう。この際必ずバットを引くことを忘れないように。

まとめ

冒頭で説明した通りランナーコーチャーは非常に重要な役割を担います。それはランナーへの的確な指示も当然ですが、相手チームの情報収集というプレイしている選手では見つけられない部分を見つけ共有することにあります。

代表的な例えは、第80回夏の甲子園 横浜 対 PL 

横浜高校のキャッチャーの構えで球種を見破ったPLの三塁コーチャー(現ソフトバンク打撃コーチ平石氏)は掛け声でバッターに球種を伝え、松坂投手の球を狙い打ちするということがありました。

このようにランナーへのサポートだけがランナーコーチではないのです。

そしてランナーコーチはアピールの場でもあります。個人的な話になってしまいますが、私は大学時代のレギュラーへの道のりはランナーコーチから始まりました。相手の癖を見抜く、見抜いた情報を攻撃前に伝える、間違いのない状況判断。これができるということは走塁も優れているということになります。あとは代走、そして代打で結果を出しスタメンという流れです。

スタメン選手をランナーコーチに据えるチームもありますが、ほとんどがベンチ選手が担当します。

試合に出ていないからするのではなく、試合に出るために自ら進んで務める気持ちがあってもいいのではないでしょうか。

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